hakolove2の日記

アラフォー独女の悪あがき

映画「草の響き」を観て。

「草の響き」という映画をご存知ですか?

 

東出昌大さん主演、オール函館ロケの映画です。原作は、佐藤泰志さん。彼の作品は私が知っている限りでこれも含め5作品、オール函館ロケで映画化しています。

 

どの映画も暗いし、精神を病んでいる感じの映画ですが、函館をこよなく愛している私はついつい観てしまいます。そして、今までの作品はずっとDVD借りていましたが、今回初めて、映画館で観ることが出来ました。

 

主人公は、自律神経失調症と診断され、治療のために走ることを進められ、ひたすら走るんです。函館出身で、東京で大学を出て、出版社で勤務して心を病んで、函館に戻ってくるのですが、精神を病むというのは、思っているよりよっぽどヤバい状態なんだな、とこの映画を通じて感じました。

 

仕事って、生きていくためには必要だし、その内容にやりがいを感じるって幸せなことなんだけど、どんなにやりがいがあっても、病む瞬間ってあると思うんです。「この仕事好きだな」って思っても、そういう仕事って頑張っちゃうからなのか、意外にストレスたまっていませんか?

 

私は2回、好きな仕事から逃げました。とっても好きだし、楽しいし、向いてるな♪って思いながら働いていましたが、一方で気持ちが不安定だなと感じることがありました。「なんか変だな」って感じた時に、逃げました。これが、心を守る全てなんじゃないかと思います。

 

別に、転職がすべてではないと思います。部署を変える、休職制度を利用するなども選択肢としてはあると思いますが、自分の希望通りになるわけではないですよね。その時は、転職活動してみましょう。意外と、受け入れてもらえます。と言っても、私は世間でいう「大変な仕事」から逃げているので、理解を得やすかったというのはあります。

 

でもね、完全に病んでしまうと、転職活動もできないんだと思うんです。そうなる前に、ちょっとでも不調を感じたら自分と向き合って、今後どうしたらいいかを考えてみてください。案外、身体はあなたに話しかけています。

 

なんのために働き、生きるのか。そんなことを考えさせられる映画でした。