hakolove2の日記

アラフォー独女の悪あがき

後味の悪いツアーを思い出した。

20219-2020年にかけての年末年始に行ったモロッコ旅行です。

 

ツアー参加人数は8人と少なく、年齢も近い人が集まり、かつ女7,男1だったので、早い段階で打ち解けたツアー客同士です。それは、8日間くらい同行する上では良い状態だと思います。

 

ただ、事件は初日から起こったのです。

 

参加者1人(女性)の荷物が、モロッコカサブランカ空港)に届かなかったのです。ロストバゲージですね。しかし、色々確認して行くと、乗り継ぎのドーハ空港にあることが判明。積み忘れたのか、乗り継ぎがタイトで見切ったのか、真実はわかりませんが、とにかく荷物の所在はわかっており、次便でモロッコに送るので、翌日届けるとの話。この時点で、ロストバゲージからディレイドバゲージに変わります。

 

誰がそんなこと(翌日届ける)を言ったのかはわかりませんが、このツアー、毎日長距離を移動します。さて、どこでどうやって受け取りましょう?日本からの添乗員さんも、現地のガイドさんも必死に航空会社と交渉してくれて、「移動する先の空港まで運んでくれたら取りに行く」という話をしていたのですが、結果的にかないませんでした。

 

でも、少し冷静に考えてください。

国際線で到着した際、入国審査をしますよね。荷物を税関に通す必要があります。ということは、国際線で最初に入国した地点でその作業が必要になる。税関の手続きには本人の立ち合いが必要。アレ?カサブランカに戻らないと無理じゃない??

 

っていう話です。

残念なことに、彼女は荷物を全てスーツケースに入れて預けており、着替えはもちろん持っていないし、海外旅行保険にも入っていなかったそうです。

私も普段、着替えなんて全部スーツケースに入れちゃうし、海外保険もクレジットカード付帯のものに頼り切っています。私が使用しているクレジットカードは、「そのカードで支払った旅行に限らない」「利用航空会社は問わない」ものだけど、荷物の遅着に関する付記はありません。どうなんだろ?

 

そして、私たちがモロッコに着いた時点でどこに荷物があるかわかっているので、その航空会社では保障の対象から外れるんだそう。なので、荷物がない間(この場合旅行期間全日程)に必要として購入した日用品やバッグのお金も請求できないし、荷物を受け取ることもできないし、彼女にとっては最悪な状態なのです。

 

お化粧品は貸せるし、洗剤を持って行ってたので、下着は夜に洗って翌日はいてもらうくらいしかお手伝いはできなかったけど、ツアー参加者それぞれが、できることを探して彼女に手を差し伸べて?いたと思います。

 

そんな中、不満が添乗員さんに向かって爆発したんです。まぁ、安易に「荷物は明日受け取れます」とか「保証は絶対にしてもらいます」とか言っちゃった添乗員さんにも非はあるのですが、不満を抱くのは彼女だけでいいはずなのに、周りの人も一緒になって非難しだしたんです。いやな感じですよね。

 

添乗員さんは、荷物のことはもちろん一生懸命交渉するし、一方でみんなに楽しく旅をしてほしい、より多くのものを見せてあげたいという一心で一頑張ってくれていたのは十分に伝わってたと思うんだけど、女子は怖い。ほんと、いじめみたいになっていました。見かねた夫婦の旦那さんとか、大人な対応をしてましたけど、なんだかなーって感じでした。

 

後に、そのツアーを紹介してくれた旅行会社の社長さんから、添乗員さん宛に彼女から手紙が届いたと聞きました。かなり辛辣なことが書いてあったようです。彼女は不幸だったけど、添乗員さんはあくまでフォローする人であって、ディレイドバゲージした航空会社の社員ではないので、責めるべき相手ではないと思うのですが・・・。

 

腹が立つ気持ちもわからないわけではないですが、この場合は責める相手が違ったのでは・・・。あの添乗員さんの気持ちを考えるといたたまれなくなります。

 

というのを、

この本を読んで思い出しました。あの添乗員さんが、この時のことを忘れられなくて嫌な思いしていないと良いな。