hakolove2の日記

アラフォー独女の悪あがき

「ヤマザキマリの世界逍遥録」を読んで。

JALの機内誌に、掲載しています。A4、1ページの内容なので、1話1話サラっと読めます。機内誌に載っていたエッセイをまとめた本の様です。

 

私はこの本を読んで、色々な場所に行ってうらやましいとかただの羨望ではないことを感じました。

 

ヤマザキマリさんは、テルマエ・ロマエの作者です。ヤマザキさんが初めて海外に1人で行ったのは母親に勧められて14歳の時、それも1か月にもわたるヨーロッパ一人旅だったそうです。

 

それでパッと行けるヤマザキさんすごいです。この歳の頃の私はというと、初めての海外旅行を経験しました。行先はパリ。準備はほとんど親がしてくれたように思います。お気に入りの、今思えば滅茶苦茶ダサい斜めかけバッグをコートの下に持ち、「スリに気を付けろ、子供が新聞紙を持って近付いてきたら危ない」なんてことを言われて恐怖を煽られたような・・・。

 

両親も旅慣れているわけではないので、参加したツアーでガイドさんにあちこち連れていかれ、自由行動はというと美術館巡りくらい。煌びやかなパリを、世界を観に行ったはずなんだけど、常に周りには日本人がいて(同じツアー客)、周りに注意を払うばかりで、世界観が広がるというよりも、恐怖心を植え付けられるような旅だったように感じます。

 

今この歳になって、「子供の頃、もっといろんな世界をみていたら」と思うことがものすごく多くあります。それは、世界中という意味の世界だけではなく、世の中全般のことです。親戚も家族もみんなが同じ仕事に就き、当たり前のようにそれを継ぐような環境、保守的、親自体、狭い世界で生きていたことによって、世の中にはいろんな可能性があることを大人になるまで知りませんでした。

 

守られていたから今私はここにいるのだけど、もう少し広い視野を持って世の中を見てみたかった。その反動が、今の私を作っていて、嫁にも行かず、一人でいる気楽さを知り、人生を満喫する結果につながっているのですよね。なんだか皮肉です。一人では見る世界に限界があるのもまた事実なんですが。

 

さて、私の人生の旅、次はどこに向かうのでしょうか(*^^*)