2017年の朝ドラ「わろてんか」の題材になった1冊。
知らずに読み始めて、「あれ?この話どっかで聞いたことあるな~」と思って調べてみたらそうでした。
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山崎豊子氏の小説は好きでいくつか読みましたが、この「花のれん」は他の小説よりも企業ではなく個人にスポットがあたっており、人情味があって一味違うように感じました。いずれにしても面白い。
モデルは吉本興業を興した女社長で、朝ドラを見ていたからか、思い描く主人公がどことなく女優の葵わかなさんに寄っちゃいました。逆にイメージしやすくてよかったな?
ところで、なぜタイトルに安来市を付けたかというと、4月に初めて安来市にお邪魔し、どじょう掬いが同市の伝統芸能であることを知ったからです。小説の中に安来市が登場します。島根県安来市のどじょう掬いが、一世を風靡した過去があったようです。どじょう掬いの踊り手を探しに安来市を訪れた際の様子が事細かに描かれており、駅を出た所の雰囲気を思い出しました。
行ったことのある土地が増えれば増えるほど、小説なり会話なりで出てくる地名から膨らむ想像が、どんどん大きくなります。その時は、そこまで気に留めていなくても気付いたり、見聞きしたものは意外と心の奥に記憶されて、ふとした瞬間に思い出されることがあります。それが、経験であり、旅の醍醐味なのではないかと思うのでした。
お金貯めてまた旅しようヽ(^o^)丿