週末、急に咳込み、気管支炎を発症。熱が出たので、会社に3日間休むと伝え、養生。暇すぎるけど寒気、熱、永遠に続く咳と泉のように湧きまくる鼻水に苦しめられ、ほぼ何もできず。
そんな時、手元には図書館で借りたこの本。
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読むしかないなって思って読み始めたら、どんどん世界観に吸い込まれたので紹介します。
フィクションなんでしょうけど、自分の知らないどこかの世界で実際にこのようなことは起きているのではないかと思うような物語です。
その1つは内閣府の「遺棄化学兵器処理担当室」という部署。これは実在します。
この小説を読んで、こんな部署があり、莫大な予算が割かれていることを知りました。しかも設立されたのが1999年と言うのが驚きです。日本に撃ち落された各国のミサイル等の処理を当該国がしているというのは聞いたことはありません。自衛隊の仕事のように思います。さらに海外に落とした、「日本のものが含まれている、実際はいろんな国の爆弾がごちゃ混ぜになっている」場所で処理を行う日本・・・。
なんだかなー。戦争は、プラスのことを何一つ生み出さず、負の遺産だけが後世何年も先まで続くのに、なぜ世界からなくならないのか不思議でたまりません。
もう1つは、パキスタン国内のテロ(簡単に言いすぎてます)。
日本は平和だからこんなことありえない!って思いますけど、アフガニスタンとかパキスタンで、巻き込まれるのは日本人じゃないかもしれないとして、こういう世界はありそうだな・・・と思わせられるような内容です。
シリーズ作だそうなので、他も読んでみたいです。
思いの外、病んでる割に重たい小説を読んだものだという感じですが、お陰でおとなしくベッドの中で養生できました。