hakolove2の日記

アラフォー独女の悪あがき

映画『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を観て。

こちらもアマゾンプライムで見つけた映画。毎日英語を聞くぞ!と意気込んで始めたのに、まだ2本しか見てないし、また英語ではないのがなんとも私らしいのですが・・・。

超有名な香水の香りを過去にいくつも手掛けていた、超絶わがまま天才女性調香師、アンヌ。離婚して定職に就かず、娘の共同親権を得たいがとても得られる状況ではない残念なギョーム。そんなギョームが紹介された職が、アンヌの運転手でした。

というところから始まります。

調香師って要は鼻がとても利くから、香料をブレンドしていい塩梅の高級ブランドのイメージに合った香水を何種類も作れる(それもセンスが良い!)ということなのですが、この映画を通じて、結構しんどい仕事だなと感じました。

「におい」って、適当に匂えれば、良いとか悪いとか好き勝手に言えるんだけど、あんまり的確に匂いすぎてしまうと、日常が「におい」に溢れているので、ものすごくストレスフルなのではないかと思うのです。その「におい」が細かくわかるから調香師という仕事ができるのですが、感じたくないものを日常的に感じるって、ある意味不幸かも・・・と余計な感想を覚えました。

そんな調香師を仕事にしているアンヌが、鼻が全く利かなくなり、香水からトイレや部屋の消臭剤等の香りの調香の仕事にある意味落ちぶれていく様は、なんともやるせないというか、切なさが伝わってきました。においの質が全然違いますもんね。ショックなのは、なんとなくわかります。良いなって思う香りと安っぽい香りって、全然違いますよね。その人の生活やセンスを、一瞬ふわっとにおう香りで想像させてしまうのですから・・・。

それくらい香りって重要です。(と思っています。)

 

と、香りのことを言い出すと止まらないのでこの辺にするとして。

そんなアンヌとギョームが良い具合にお互いに影響しあって、プラスのモノを生んでいく物語に引き込まれます。

 

けっこういい映画でした。