hakolove2の日記

アラフォー独女の悪あがき

三島由紀夫著『金閣寺』を読んで。

有名だけど読んだことない本の1つ。図書館で(ティーン向けに)おススメされていたので手に取ってみました。

最初は、とにかく読みにくくて全然進まなくて、もう返却しちゃおうかなと思うほどだったのです・・・。それでも耐えてなんとか読み進めていたら、途中で弾けるように急激に面白くなってきて、貸出期間延長して読み切りました。

そもそも、金閣寺が一度消失していることは、おそらく金閣寺に参拝した際教えていただいたのでしょうが、お恥ずかしながら、記憶にございませんでした。

で、金閣寺放火事件について調べて、本の主人公と実際の放火犯を重ねて想像して読み進めました。

何かで犯人は統合失調症だったと見ました。作中の主人公も、ものすごく変わっているんです。文面から主人公が統合失調症かどうか判断することは素人の私にはできません。それでも、精神的におかしいのは、伝わります。

でも、私には精神的におかしい人の精神を理解することはまったくもってできません。小説内の出来事だから「ヤバいやつがいる!」で済むはずなのに、現実に起きた事件を元に書かれているから衝撃しか感じません。

昔、自称統合失調症の男が職場にいて恐怖を覚えたことがあります。統合失調症だと言われると「この人をちょっとでも刺激したら、行きつく果ては自殺か・・・」と考えてしまったからです。上司にすぐに相談して、「君は何も気にすることはない」と言っていただき、かつボスにも報告し、事なきを得ました。でもある意味統合失調症パワーワードです。

正直、一緒に働きたくないなと思いました。

そんなことを思い出しながら・・・。1人でも心を病む人が少ない社会になることを願うばかりです。今の日本じゃ、病む人が増える一方なんでしょうけど・・・。

そんなことを思う矢先の今日も、選挙の応援演説の際に爆発物が投げ込まれるなんて物騒なことがありましたね。

 

今回の事件の犯人については何もわかりませんけど、変な人にはこの本読んでほしくないな・・・。

それにしてもこの本、ティーン向けって難しすぎません??