図書館で次に読む本を探していたら、輝きを放っていた1冊。
と言うのも、私はカールレイモンのウィンナーが大好きだからです。
一番好きなのは、「ビヤシンケン」という、太いハムです。そのまま食べて良し、焼いて食べて良し、肉のうまみがギュっと詰まっていてすごく美味しいのです。パンに挟んでもそのまま食べても。是非食べてみてほしいです!
ビヤシンケンとは、「ビールによく合うハム」という意味だそうです。↓右下の商品です。
レイモンさんは、曾祖母と祖母のちょうど間くらいの年代で、同じ時代を生きていた方のようです。祖母がまだ話せるような状態だったら、レイモンさんの話も聞いてみたかったな。
昔の函館は、北洋漁業や造船で想像ができない程街に活気があったそうです。その活気は、父の子供の頃まで続いていたようで、年末帰省した際にその頃の話を少し聞きました。
函館駅前には赤線と言われる、いわゆる風俗街があったそうです。客の男性(になる予定の男)が、赤線の建物と間違えて民家に入ってくるなんてこともあったんですって。とにかく賑わっていたそうです。確かに、私が子供の頃には地場も含めて百貨店が6軒ありました。現在は、函館丸井今井1軒のみです・・・( ;∀;)(テーオー小笠原は今年の8月31日で閉店)
なんかいろいろ、「わやだな。」って感じです。
著書からはだいぶ脱線しました・・・w
レイモンさんのソーセージが、実は函館ではからきし流行らなかったことも、帝国ホテルや神戸のホテルに卸した過去があることも知りませんでした。
缶詰加工を今のマルハニチロに指導したのがレイモンさんだということも知りませんでした。日ハムにソーセージ製造の指導をしたのがレイモンさんなのも知りませんでした。㈱函館カール・レイモンが日ハムが設立した会社であることも初めて知りました。
そして、シャウエッセンが、レイモンさんの影響を受けてできたウィンナーであることの衝撃です。なぜなら、市販の(どこのスーパーでも手軽に買える商品の意)ウィンナーの中では、私はシャウエッセンしか食べないからです。他のは味が好きじゃないのです。
子供の頃からカールレイモンを食べて育ったからか、舌がそういう舌になっているようです。
函館に行く際は是非この本を読んでください✨
レイモンさんがコウさんと訪れた場所を巡ってみるのも良いですね。
戦争に翻弄され、散々に辛酸をなめたレイモン・コウ夫妻。その夫婦のお陰で函館の、北海道の、ひいては日本の食文化に缶詰やソーセージが加えられたことに、感謝しかありません。
レイモンさん。函館を選んでくれて、函館を好きになってくれて、ありがとうございます。