最近、なんでか函館の侘しい風景を思い出して、久しぶりに佐藤泰志さんの作品が観たくなりまして。
彼の作品には、函館三部作と呼ばれるものがあります。『海炭市叙景』『そこのみにて光り輝く』『オーバーフェンス』で、後2作品は過去に鑑賞済みでした。
海炭市叙景は、祖母が小説を持っていて、借りて読んだことがあります。内容は正直覚えていませんが、暗くて重くて侘しい感がひしひしと伝わってくる小説だったことだけは覚えています。
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今回はYouTubeで、普通画質?(高画質と普通と選べた)で300円でレンタル視聴です。
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どんどん暗くなっていく、休日の夕暮れ時の部屋で、暗い映画を観る。なかなか良いですよ(笑)そして、本当に明るさが皆無なので、落ち込んだり、気分が下がっている時は引きずられるかもしれません。
海炭市という架空の市が舞台なのですが、完全に函館です。函館どつくから始まります。函館山にも登るし、恐らく私の大好きなラーメン屋の角であろう場所も出てくるし、まだアーケードが撤去される前の函館駅前も出てくるし、ロケ地が愛おしさ全開であります。
いけ好かないのは、役者さんの訛りの下手さ。1人、「あ~、こういうおばあさんいる!」っていう女性がめちゃくちゃ上手でした。それを除くと、訛りは下手!私の映画への突込みの訛りの方がよっぽど現地人。そりゃそうだ、私ネイティブだった(笑)
函館の訛りというかイントネーションは、意外と難しいのかもしれません。
函館がロケ地の映画で出てきがちな、バラック小屋のような家や、道営住宅、市営住宅は、本当に侘しいです。よくもまあこんなに雰囲気出せるなってくらい、表情があります。あの寒い地で、断熱材も入ったいなそうな。よくこんなところで生活できるなと、つい思ってしまう程に、古いし、寒々しいです。その分、映像としてはインパクトがあります。
もうだいぶ減ったでしょうが、私がまだ子供の頃にはたくさんあったし、今でもあります。
映画の中で、おばあさんが樽の中から大根の漬物を1本取り出しますが、数年前まで祖母がまさに、納屋に樽をいくつか置いて漬物を同じように漬けていて、帰省するたびにそこから美味しい漬物を頂戴して食べていました。しばれる冬だからこそできる漬物、暖かいとカビが生えるそうです。
しかし、美味しかったなー、また食べたいなー

時代に取り残された顔がたくさん見れます。気が向いたら是非ご視聴ください(もう一度言いますけど、暗い映画です)。