本屋さんで「次何読もうかな~」って、ふらっと立ち寄って見付けたコチラの本。
原田マハさんの絵画系の小説は面白くていくつか読んでいたので、即決で選びました。
「俵屋宗達の「風神雷神図」がなぜ、白と緑なのか?」っていう、1人の女の子の疑問に端を発して(だったように記憶していますが、記憶違いをしてたらごめんなさい(*ノωノ))、壮大に膨らんでいく物語。
時代は変わって1500年代。俵屋宗達が狩野永徳と制作した洛中洛外図。織田信長から、天正遣欧少年使節団に同行し、絵をローマ法王に届けるという命を受けた俵屋宗達。この時点で、これはノンフィクション?と迷いが生じます。色々と調べていくとフィクションであることは明らかなのですが、また読み進めていくと、ノンフィクションかな?と思ってしまう程に真実味があるのです。
とにもかくにも宗達少年が愛らしいというか可愛らしいというかなんというか!
そして、遣欧少年使節団の子供たちや、同行する大人たちそれぞれの心情が伝わりすぎて、何度も何度も涙があふれ出てきます。
残りのページが少なくなってきた時に、「もう終わってしまうの?できるなら、もっと先まで見てみたい」と望むほどに面白いお話でした。
上下巻と長いですが、一気に読み終わります。
一読の価値、ありまくりです。是非。