会社で、有給紛争が勃発しました。
弊社には「会社カレンダー」があり、完全週休二日制ではなく、土曜日の出勤日があったりします。そして、夏休みは強制有給です。
制度として、有給を5日までは会社で指定していいことになっているので、これは仕方がありません。
として。
「社員の働き方を改善し、業務効率化を図り、QOLをあげることを目的として」有給推奨日を12日設けます。という意味不明なお達しが出ました。
ちなみに、今までも出勤にあたる土曜日を有給推奨日と称した実質強制有給として消化させられて、それでほぼ有給がなくなってしまっていたのに、その3倍くらいを推奨日に設定するというのです。
推奨だから、出勤してもいいはずなのに、役職者が1人でも出勤しない場合は休まなければならないという、ほぼ100強制な有給指定日です。
指定日と推奨日合わせて18日、これだけあれば、社員はリフレッシュできるだろう？という発想だそうです。
バカ言ってんじゃないよ。
そもそも、新入社員がもらえる有給は年間10日です。18日もらえるようになるまでに何年勤続すればいいと思っているんでしょうか？20日もらってる人だって、（繰り越してる分は無視して）18日も強制的に使われたら2日しか残りません。でもね、そんなバカみたいな制度を素晴らしい✨みなさんどうでしょう、素晴らしいでしょう？って言っているのはみなさん男性なんです。
女性は全員反対です。
男性は、「有給が取れない」→「有給日が指定されている」→「休める」→「ヤッター」。
女性は、「休みが指定されて、本当に休みたい時に有給が取れないのはありえない」。
もちろん強制的に休みを指定され、本来休みたい日に休むと、有給がない場合は欠勤扱いです。突然の入院だって欠勤。要らない休みを取らされて、本当に休みたい日に休めば欠勤。
どう考えてもありえないでしょ。
あまりに女性が猛烈に反対し、どうしたって受け入れられないとわかったのか、有給推奨日はなくなりました。や、当然でしょ。
有給が取れないなら、みんなで休めば良いよね。という発想、あまりにも幼稚だと思いませんか？みんなで休むことが出来るならば、1人でも休めますよね？みんながあまりにも有給を消化しないから取られた措置のようですが、有給を計画的に使うのも、能力の1つだと私は思います。自己管理というね。
それと、悪い「風習」は自分たちで変えて行けばよくないですか？有給が取れないなら、なぜ取れないのか。空気感なのか、業務量なのか。空気感なら、上の立場の人からその空気を壊すべく有給を取るべきだと思います。上の人が取れば、下の人だって取りやすいです。
業務量が多すぎて休む暇がないならば、本当にそんなに業務量が多いのか考えてみてください。無駄なことしていませんか？1つの工程の中に、同じ作業ありませんか？
そうやって少しずつ作業を減らす工夫をします。もちろん必要な作業はありますし、増える作業だってあるかもしれません。それでも、「ずっとこうやっている」からと思考停止になっていては、作業は増えるだけです。
そういう1つ1つを自分で考えて、順序だてて、組み立てて作業して行けば、自ずと時間は作れるはずです。それを全くせずに「時間がない」「休めない」からと言って、会社全体を巻き込まないで頂きたい。
「リフレッシュ」を目的に繰り広げられた今回の有給紛争ですが、有給は「休みたい時に休める安心感」「休みたいけど有給がない（言及になる）ストレス」両方あります。誰もが有給を上手にとれるように、今回を機に会社全体が変わるきっかけになれば良いなと思います。
