このタイトルからも、表紙にある「読んで旅するよんたび」という文言も、内容と全く合致していないと思いました。
全然旅行小説ではありません。
台湾での子育て記です。
まあ、読んでて思うところはありましたが。公共交通機関での子連れの扱いとか、出産時の母親の手厚いケアとか。
関東ですが、妹が赤ちゃんを産んだ時の病院のケアがとても素晴らしかったんです。母親が体力を温存できるというか、夜はしっかり寝れるようなシステム。私は子供を産んだ経験はないけど、夜中の授乳がないだけでどれだけ母親がゆっくり休めるのか、妹とこの小説から大きく「なるほど~!」と思いました。そんな産院が日本には少ないことを知って、もっと広がればいいのにと。台湾では、まさにその素晴らしいケアを最大限に受けられることをこの小説を通して知りました。
今、日本国内でしつこく言われている「子育て支援」的な話のヒントになるような内容が詰まっていると感じました。政治家は読んだらいいのではないでしょうか。ばらまき手当の議論ばかりでなく、もっと本質的なことをこの小説から学べるのではないかと・・・。
そんな本でした。
台湾行きたいわん。